あさ墨をすり、父の歌集から一首を選び、半紙に書いて103歳の母に見せる。「大いなる主の平安のわれにあり何はなくとも喜びとせむ」。字が大きいのと、光にかざすので眼鏡なしにすらすら読める。 窓辺に並べた庭の柿がトロトロの熟柿になり、それをスプン…
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