2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

内村鑑三は日本一の美男子

七月一〇日、東京・駒場の日本近代文学館で「内村鑑三は日本一の美男子」という長与善郎の日記を見つけました。もと国立国会図書館調査局の同室の同僚で、のち広島大学教授になった、長与の最晩年の弟子・喜多村和之君に教えられ、びっくりして探しにでかけ…

いったい、神さまはわたしをどうされる

きのう、わが家に来られるはずの女性から葉書が来た。「右耳が突発性難聴と診断され入院するので行けない」。彼女は透析も受けており、4年前、左耳が難聴になった。なぜ神さまは、こんなむごいことをと思う。 忘れもしない1948年正月、わたしは酒枝義旗先生…

岩波文庫80年、3億5000万冊

この七月一〇日で、「岩波文庫」が創刊八〇年を迎え、古今の名著五四三三点・三億五〇〇〇万冊を刊行したそうです。岩波書店が日本で、古典良書廉価販売システム構築に果たした功績は特筆に値します。 岩波文庫は、一〇〇ページで定価二〇銭、背文字の下に★…

髪を洗う、髪を梳(す)く

京都・同志社の斉藤亥三雄先生のお宅に泊めていただいたとき、先生が「藤尾さん、家内を叱ってくださいよ」「何を」。「家内はボクに毎日顔を洗えというんです」。奥さまは「主人の母は年に1度しか髪を洗わなかったんですって」。 しかし、むかし日本の女性…

散り敷く凌霄花(のうぜんか)

ことしも、6月下旬から門の凌霄花が咲き始めた。 凌霄花は、ほかの花とは咲き方、散り方が断然ちがう。まずその大きさの花にしては、花数の多さに驚く。幹から伸びた茎はざっと50本。一本の茎に30あまり花芽がつくから、1500は咲くはず。はでな色でわっと群…