2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

億の巨匠・非凡なる凡人

「億の巨匠」ということばを知ったのは、西平直喜著「偉い人とはどういう人か」(北大路書房)を読んだときだ。 この本は内外の伝記資料を読み解き、偉人といわれる人の多面性をあぶりだすが、同時に平凡な人々の中にある非凡さにも注目する。それが宮沢賢治…

キリスト信仰と俳句

宮脇白夜(はくや)の第7句集「聖燭」が、白夜の帰天1周年を記念して由利夫人により刊行された。白夜はれっきとした俳人だ。「降る雪や明治は遠くなりにけり」などの名句で「昭和の芭蕉」といわれた中村草田男に師事したが、近い血縁でもあった。彼は草田男…

凌霄花とアリの道

わが家の門の脇に咲く凌霄花(のうぜんか)が満開だ(写真)。道ゆく人も見上げる。先年、ふと見ると、家のまえの道に、カンバスを置き、折りたたみの椅子に座って、凌霄花をスケッチされる女性がいた。聞けば、きのうもスケッチされたという。狭い道だ。車…

「聖書を語る牧師」と「福音を語る牧師」

「病気を診る医者」と「病人を診る医者」はちがいます。「教科書を教える教師」と「生徒を教える教師」もちがいます。「聖書を語る牧師」と「福音を語る牧師」もちがいます。 昨年一一月すえ歩くと息苦しくなり、近くのキリスト教病院で診察を受けました。「…