2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

糟谷伊佐久さん

古い書類を処分していたら、糟谷伊佐久さんの詩集が出てきた。「けふのうた」(文庫判・23頁・私家版・非売品・1940年刊)。糟谷さん36歳の詩だ。 「われに来たれ/汝疲れまた重荷を負ふ者/われは柔和に心卑ければ/わが軛負ひて学べ/病床にある友よ/主の下僕…

ナンシーのサプライズ・パーティ

ナンシーの結婚が決まり、サプライズ・パーティを計画。もちろん本人に日時は教えない。しかし本人もいつあるかと期待する。米国ニュージャーシー州の田舎町でのこと。 その日ナンシーには、日本から来たマコト君の誕生祝いのためと、遠い町のケーキ屋まで走…

みんなおなじで みなちがう

あるとき、公園のベンチに腰掛けていると、横に座った方がパンくずを撒きはじめた。みるみる数十羽のハトが舞い降り、のどを鳴らしてついばむ。身近に見るハトは、形や大きさはほとんど同じだがすべて羽根の色がちがって美しい。「完璧だな」とそのとき思っ…

朝日新聞「素粒子」とわたし

2008年から「朝日新聞」夕刊第1面の「素粒子」欄執筆者が5年ぶりに交替した。毎日愛読しているので、どんな風刺コラムになるか楽しみだ。 むかし国立国会図書館につとめたころ、上司に杉村武という専門調査員がいられた。朝日新聞の論説委員もされた方で、そ…