2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

光が来た

わが家のパソコンが光ケーブルにつながった。これまでADSLという電話回線だったが、NTTのBフレッツという細い光ケーブルに、きょうから変わった。 どこが違うと聞くと、安定して早いという。43メガヘルツで前より14倍早いそうだ。じつはブログを…

会話はピンポン

世話をしたお見合いで、会話が弾まないと男性の報告。わたしは女性を呼んで注意。 「会話はピンポンだ。玉が来たら打ち返せ」。「この花きれいですね。はいきれいです。この絵好きですか。はい好きです。これじゃ受けた玉を全部ポケットにしまっている。はい…

ひとり口、ふたり口

「子ども一人、大学まで出すと2千万円かかる」。こんな話を聞くと「二人で4千万、三人で6千万、とても子どもは産めないわ」と若い女性は思うだろう。 しかし2千万、4千万円が一度にいるわけでない。毎日生活して、食べて働いて寝起きするうち、ふりかえ…

裏通りの教会

きょうは家内と阿佐ヶ谷まで裏通りを歩く。いまでは信じられないが、むかしこの幅8メートルほどの狭い道をバスが対面で走っていた。肉屋の軒先の「こま切れ××円」の紙札をバスの窓がこすった時代。木製電柱はバスにこすられてどれも痩せた。 それが広いけや…

壮健さん

52年前、ハンセン病の長島愛生園をたずねた時、島にあった高校の教師オカノ・ユキオ君から、患者の高校生の将来最高の望みは、会社の社長でも、政治家でもなく、患者自治会委員長だと聞いた。当時患者は島を出られなかった。 また島で「壮健さん」というこ…

死後の備え

昨年、Mさんが交通事故で急逝した。美容師、独身、66歳。 経営する美容院に、初めて来た一人の客が、「与えられて」「備えられて」と受身のことばが多いので、「クリスチャンですか」と聞き、「日曜日以外に聖書の話を聞けますか」とたずね、わたしが話し…

古い壺

韓国の友人からいただいた青磁の壺がある。その形、その色、そのデザインといい見事なものだ。りっぱな壺はそこに置かれているだけで存在感がある。人間も同じだ。 103歳になる母が「何の役にも立たない、みなに世話をかけるだけ」という時、「古い壺はそ…

阿佐ヶ谷まで

きのうの午後、阿佐ヶ谷まで家内と歩く。雪の残る道を吹く風は冷たい。歩いて7分くらいに杉並区立阿佐ヶ谷図書館があり借りた本を返却。むかし阿佐ヶ谷文士村とよばれたあたりで、井伏鱒二をはじめ小説家が何人も住んだらしい。太宰治、伊藤整、三好達治、…

雪の蝋梅(ろうばい)

おとといの土曜日、予報どおり東京は朝起きると真っ白な雪。その日いちにち深深と夜まで降りつづき、5年ぶり10センチの積雪となった。 快晴の日曜の朝、蝋梅を見ようと雪の庭に出た。金曜の朝はまだつぼみだったのに、雪をかぶって花びらが開いていた。そ…

老人の見た不思議な夢 

きのう豊臣秀吉が夢に出ました。ブログに「おたあジュリア」を書いたからからでしょうか。 去年は不思議な夢をたくさん見ました。あまり不思議なので、夢からさめたあと書き留めましたが、それから拾ってみましょう。 「10億円もらってみなに配っている夢…

お年玉葉書 

家内が年賀葉書の当選番号を調べて、「あら当たってるわ」と4、5枚探し出す。 家内の母方の祖父は親切な人で、お年玉葉書の番号と、出した相手の名前をリンクして控えておき、それが当選していると、「あなた当たりました」と葉書を出した。オヨヨ。 その…

チャングムと、おたあジュリア

韓国ドラマ「チャングム」にはまっている。宮廷女官チャングム(長今)が最高料理長を目指しつつ、ついに王を診る女医長になる物語。きょう金曜夜NHKが04年以来二度目の放映中。 原作も脚本もすぐれている。気品ある美貌の主役イ・ヨンエがまたいい。時は…

「使い捨て」の悲しみと喜び

元旦から、いつも使う「使い捨て」剃刀を新しいのに替えた。わたしは4、5年前からこの「使い捨て」を愛用しているが、これがけっこう優れもの。もう19日だ。 むかしわたしが日本陸軍の船舶隊に入った時、「貴様たちは〜!バシー海峡の〜!埋め立て要員で…

突き抜け忍冬

忍冬(にんどう)が、ことし初めて赤い花をつけた。この蔓草は、蔓(つる)のさきに丸い葉をつけ、その葉のまん中をつき抜けてまた蔓が伸びる。蔓のさきに赤い数本の細身の花弁をつけ、その花弁の先が開くと黄色い雄蕊(おしべ)が見える。 古代エジプトから…

鰯と、金子みすず

鰯(いわし)の煮付けを食べる。鰯を食べると金子みすずの「大漁」を思い出す。 朝焼小焼だ/大漁だ/大羽鰯の/大漁だ/浜はまつりの/ようだけど/海のなかでは/何万の/鰯のとむらい/するだろう 大漁にわきたつ浜と、海底の悲しみ。この深い洞察が日本人に欠けて…

靖国問題

きょう国立国会図書館調査局文教調査室に招かれた。わたしが元いたところだ。それは30年前の退職時につくった「靖国神社問題資料集」につき意見を求められたからだ。 この古い資料はまだねうちがあるらしく、昨年初夏、NHKや毎日新聞社からも取材をうけた…

雪と救い

数十年ぶりという日本の大雪。雪による死者は全国ですでに90人におよぶ。 金沢に住む次男一家から、庭の「かまくら」や、軒の1メートルを越す太いつららを、二人の小学生の孫が両手に持つ写真をメールで送ってくる。豪雪になれているはずの山形の独立学園・…

急患・名医の往診

きのうブログが開かない。パソコンはすごい道具だが機嫌が悪いとぴくとも動かぬ。 10年前トルコを旅したとき、ある先生からパソコンを勧められた。「老人になることは障害を持つこと。パソコンがあれば世界とつながります。今始めては」と。71歳でホームペー…

二代目

けさ103歳の母をくるまに乗せて歯医者さんへ。車椅子に移しそのまま診察室だ。 母は二代目の先生が好きでよく通う。医者は注文の多い患者で成長するという。 並川歯科医は落語がうまい。あの立川談志一門に属し、並川抜志(ばっし・抜歯)という芸名まである…

韓国とノーベル賞

韓国でもっともノーベル賞に近いとされた、黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授が、きょう論文捏造を認める記者会見をして謝罪した。しかし謝罪ですむ問題ではない。世界を二度驚かせ、韓国民を天に放り上げ、地にたたきつけた罪は重い。 韓国は先進国入り…

朴魯洙(パン・ノス)さんの個人訳「韓国語聖書」

けさキリスト新聞社の米窪博子社長に会い、韓国の朴魯洙(パン・ノス)さんが、独力で「新約全書」をギリシア語から韓国語に翻訳した話をした。 聖書の翻訳は容易ではない。まずキリスト信仰の深い喜び、主への愛が大事だ。 つぎに自国民へ、自国語で、分か…

雪きゃん

近くのスーパーへ買い物にゆく。自転車で3〜4分だ。途中の坂は行きは下りで調子いいが、帰りは重い荷物でたいへん。登り切った角が待晨集会の内田君夫さんの家。この坂をわたしは「君夫坂」と呼び、「なんだ坂、君夫坂」と自転車をこぐ。 家内が書いたメモ…

はたちの正月

今日は「成人の日」。二十歳の女性たちが華やかな和服を着ている姿は平和ないい眺めだ。 わたしの二十歳の正月は戦争のさなか、帝国陸軍にいて駆けだしのクリスチャン。 中尉の区隊長から「右の頬を打たれなば、左の頬をも向けよ」の聖書を持ち出され、「こ…

元標教会

けさの「朝日新聞」に、日本橋の上を走る高速道路を取り払い、青空を取り戻す計画を国交省が立て始めたとある。ソウルでも昨年、清渓路(チョンゲロ)という川を埋め立てて高速道路にしたのを、すでに取り払い散歩みちのある川に戻した。 この「お江戸日本橋…

朝めし前の運動

朝めし前に短い運動をする。 まず床に腰をおろし両足の裏を合わせ、足首をつかんで引きよせ背すじを伸ばし「主の祈り」をギリシア語で唱える。つぎに両手を強く合わせてマタイ5章の「八福の教え」をギリシア語で暗誦。さらに両足の親指で20回鼻をつまむ。両…

正人・81歳

正人が81歳の誕生日を迎えた。 子どものころからだが弱く医者から「はたちまで生きない」と言われた。その二十歳になった時、敵前上陸支援の船舶隊にいて「ああ二十歳までとはこのことか」と死を覚悟した。それが4倍の80を過ぎるとは。 「人はその使命…

はい、チーズ

正月に子や孫が集まり家族の写真を撮った。誰言うとなく「はい、チーズ」の合図。にっこり笑えということ。しかし「チーズ」の「チー」で、頬の筋肉は上に動き笑い顔になるが、「ズー」で元の木阿弥。だから韓国式に「はい、キムチ」のほうが「チ」で終わり…

103歳の正気と妄想

あさ墨をすり、父の歌集から一首を選び、半紙に書いて103歳の母に見せる。「大いなる主の平安のわれにあり何はなくとも喜びとせむ」。字が大きいのと、光にかざすので眼鏡なしにすらすら読める。 窓辺に並べた庭の柿がトロトロの熟柿になり、それをスプン…

本物の味

きのう、子や孫たちが新年の挨拶に来た。お決まりのお節料理やお年玉のあと、わたしは暮れに頂いたGODIVAのチョコレートをふるまった。それは布張りの箱入りで、下段の引き出しには薄いチョコまで並ぶ立派なものだ。 10人あまりで味わったが、5人の…

キリスト教待晨集会

1月1日(日)は、わが家の近くのキリスト教待晨(たいしん)集会の礼拝に出席した。 内村鑑三の弟子の、藤井武の弟子の、酒枝義旗(さかえだ・よしたか)先生が始められた集会だ。だから無教会の流れをくむが、無教会らしくなく、会堂ももち、時に洗礼や聖餐…