2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「無心」に舞う 二重否定後の肯定

ロシアのソチの冬季オリンピックで、一九歳の羽生結弦(はにゅう・ゆずる)が、フィギュア・スケートの金メダルに輝いた。その氷上の舞いは、彼の名のとおり「羽」が「生」えたような軽やかさ。 ちょうど著者から贈られた「無心のダイナミズムーしなやかさの…

イエスに驚く「感激力」

むかし瀬戸内海に浮かぶ岡山県・長島の、国立ハンセン病療養所・邑久(おぐ)光明園の家族教会でお話したことがあります。そこで驚いたのは、患者さんたちの「感激力」でした。みなさん走れません。何々をする能力、ありません。元患者の牧師先生もすごい近…

世阿弥と聖書

「初心忘るべからず」とか「秘すれば花」などの名言を、六〇〇年も前に残した世阿弥は、能楽の祖であるだけでなく、世界に卓越した演劇論をその「花伝書」の中に語っています。よく知られる「我見」「離見」「離見の見」の三段階です。それを深く教えられた…

「節分」 恵みをつかむ、恵みを受ける

二月三日は「節分」の豆まきの日です。「春夏秋冬」と、一年は「春」から始まりますが、その「立春」の前日に豆をまくのです。その「豆・マメ」は日本人が好きな語呂合わせで、「魔・マ」「滅・メ」に由来すると聞きました。 この節分の日に、成田山新勝寺な…