2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

聖書の生徒は元学長

1948(昭和23)年春、わたしが赤坂離宮に創設された国立国会図書館調査局に配属されたとき、ふたりの仲間がいた。石原義盛君と勝原文夫君だ。わたしを入れてこの3人はもつれるように仕事をし、勝原君とわたしは生涯の親友になった。石原君とは不思議なことに…

パウロ、奴隷、キリスト、イエスの

同窓会に出て、当時の教師が出席されると、むかしの生徒は先生に頭があがらない。もう社会での地位は先生より上になっていようと、教師と生徒という関係は固まっていて、瞬時にむかしの調子に帰るのだ。 職場の関係も同じだ。社長、部長、課長という関係が固…

小さいことを大きく喜ぶ

家内と近くの阿佐ヶ谷へ出かける。パン屋や、薬屋で買い物をすると、お釣りのコインは家内が受け取る。1円、5円、10円、50円、100円、ときに500円玉があると、にっこり笑う。この小さいものを、大きく喜ぶ態度はいい。 孫たちが、正月お年玉をもらう。彼らは…

お召し列車はまだ来ない

わたしは、この2011年1月6日、満86歳になった。その夜、孫から「誕生日おめでとう」の電話。「おまえはいくつ」「12歳」「おじいちゃんは、お前の7倍・プラス2歳だ」「うへ〜」。すごいじじい。 子どものころ虚弱で、医者から「この子は、はたち(20歳)まで…

「アベル『と』」「カイン『と』」

むかし沖縄県へ行ったとき、地図をひろげてながめていると、これまでとちがう感覚がうまれた。そうか、沖縄の人は、本州の日本人とはまったくちがう地政感覚で生きてきたのだとわかった。 沖縄から手のとどくところに台湾がある。その南のフィリピンは、はる…