2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

天父信心耶蘇基督

黄色い菜種の花咲く春の四国路は、八十八カ所をまわる白い遍路姿がよく似合います。 その遍路路に沿う徳島県・阿波答島の郷士・木富訥也は、明治維新のあと警察署に勤めましたが、自由民権運動に心を寄せていました。ところが土佐自由党の幹部が阿波で捕らえ…

酒枝義旗先生とわたし

きょうは酒枝義旗(さかえだ・よしたか)先生の25回目の命日。 1948年1月、初めて酒枝先生の鷺宮のお宅をたずねた。23歳だった。まさか81歳になって、その恵みの出会いを震える感謝で主に申し上げるとは思いもしなかった。 ただ聖書の話が聴きたかった。そし…

桜咲く。「初めまして」「さようなら」

きのう、きょう、東京の桜が不意打ちのようにいっせいに咲いた。 桜は華やかな木で、ぱっと咲くと、山でも野でも遠くから桜とわかる。大きな樹でも花が咲くまではまったく気づかない。最近、大きな文学賞を受けた方が身近から出て、そういう方だったのかと驚…

高い道具は使わにゃ損、ソン

デパートでひげを切る鋏を買った。ゾーリンゲン製で長さ9センチ。刃の部分は6センチ。それが6000円。値段を知って同行の女性は驚きの声をあげた。「高〜い!」。1978年春のことだ。 その年、初めてイスラエル旅行をした。朝ホテルでひげを剃るとき、きらきら…

わたしのイナバウアー

トリノ冬季五輪のフィギュアースケートで、荒川静香選手が「イナバウアー」も決め、金メダルに輝いた。「イナバウアー」は 1950年代に活躍したドイツ人・スケート選手イナ・バウアーが考えたもの。長い距離を長い時間、からだを曲げつづけて滑ることだ。 さ…

蒙古襲来 欧露来襲

大相撲春場所がきょう千秋楽。 その中心力士に蒙古勢と欧州ロシア勢がいる。横綱を始め三役と前頭8枚目以内の幕内上位は3人に一人が蒙古・欧露力士。かつての外人はハワイ勢だったが、今はまさに蒙古襲来、欧露来襲だ。。 困難な日本語習得や生活の違い。相…

妻の助け

わたしの妻は藤尾尚子。「なおこ」と読む。 結婚する前から「なおちゃん」と周りからよばれ、ずっと今も。男でも女でも「ちゃん」とよばれるのは心やすく愛されている人が多い。わたしも「なおちゃん」。返事がないと「なおこ」。まだないと「おーい!」。最…

朴魯洙さんの「個人訳新約聖書」の新聞記事

「キリスト新聞」が3月25日号で、朴魯洙さんの「個人訳新約聖書」を取り上げてくれた。「韓国で初めての試み」と題し、9段ぬき11字×130行のかなり大きな扱い。その文章を米窪博子社長はわたしに書かせてくださった。 韓国で聖書の翻訳が始まったのは1890年こ…

いかなご あとを引く味

きのうは「あと味のいい集会」を書いた。きょうは「あとを引く味」の話。 ことしも「いかなご」を阪神の知り合いからいただく。ありがたいこと。 いかなごは、「いかなる魚の子」とか、「糸のように長く連なり泳ぐ」が語源という。その形から「くぎ煮」とも…

集会のあと

聖書の家庭集会は大切だが、集会が終わったあとも大事だ。 わたしの話が終わったとたん世間話が始まる集会がある。だれそれが病気だ、もうすぐ筍、子どもが入学と、せっかく話した聖書はそっちのけで延々とつづく。食べて話して笑いすぎて、帰宅後きょうの聖…

サクラ前線 雄大な日本列島

日本の周りには、西に中国、北にロシア、東には海をへだてて米国やカナダ、南には豪州がひかえ、いずれも領土の広い大国なので、日本人は、日本自身を小さな島国と思いがちですが、世界を見わたせば、けっして小国ではありません。日本の北海道はオランダの…

奥丁字桜(オクチョウジザクラ)

山形のキリスト教独立学園からいただいた木が三本うちの庭にある。 じつはホオ(朴)の木がほしかった。助川校長が苦労して学園の裏山から掘り出された。「これも珍しい」と上溝桜(ウワミズザクラ)の細い木も掘られた。それに山桜も一本おまけ。 しかしホオ…

イラク沼足がぬけずにブッシュ惨(さん)

ここらでちょいと趣向をかえて、ブログで一席、世情批判と参りやしょう。 ○わからない量的緩和かんけいない(日銀が銀行にじゃぶじゃぶ金貸し中止) ○核兵器持ってる国が君はダメ(大国がイラン・北朝鮮に圧力。変な話) ○君の国守ってやるんだ金を出せ(米…

むっとする話

それはソウルの金浦空港の搭乗受付カウンターでの出来事でした。 わたしは前から2番目に並んでいました。ふと搭乗券がないのに気づきトランクをひろげチケットを探したのです。私の列の後ろのかたたちは、どんどん手続きをすすめます。やっと搭乗券が出て来…

かゆいところに手が届く

歳を取ると皮膚が乾くのか肌がかゆくなる。湯につかって足のすねをかくと、とても気持ちいい。右足をかいていたら、左もかゆくなる。左右いっしょにかいていたら、足の甲がかゆくなる。どんどんかゆみが逃げてゆく。かいて、かいて、かきむしると、気が遠く…

受身のことば

葬儀も終わり火葬がすみ、長男は母の遺骨を抱いて大きなハイヤーの運転手の横に座った。わたしは後部座席のまんなか。右に妻を亡くした父親。左に長男の嫁。 その車中で嫁さんが「お父さま。これで安心でございますね。お母さまを主さまにお預けしたのですか…

「坊ちゃん」100年

夏目漱石が名作「坊ちゃん」を書いてちょうど100年。1906年3月半ばから、突然筆を執って月末までに一気に書いた。しかも「吾輩は猫である」と平行執筆。漱石39歳の時。 「坊ちゃん」は、赤シャツに山嵐、うらなりに野太鼓と、登場人物の配置が妙を得て、しか…

「白洋舎」100年

クリーニングの「白洋舎」がきょう創業100周年をむかえた。 100年前、29歳の白面の青年・五十嵐健治は三越を退社して新しい企業を起こした。彼は三越に迷惑がかからず、三越にも出入りでき、わずか300円の資金で、自由に信仰活動ができる仕事として「洗濯屋…

鼻のうがい

長い冬が終わった。この冬も何とか風邪をひかずにすんだ。鼻のうがいのおかげだ。 札幌の白洋舎支店へ聖書を話しに出かけたとき、支店長から「鼻のうがい」をすすめられた。寒い札幌でもこれをやると風邪をひかないといわれた。 朝、顔を洗うさい鼻から湯水…

盲目のテナー歌手・新垣勉さん

きのう(3月11日)の夕方「新垣勉と本上まなみ・贈る歌」をNHKの衛星放送で見た。 ここまで来れば新垣さんも大丈夫。10年ほど前、武祐一郎さんと「新垣勉友の会」を立ち上げたころとはまったく違う華々しさだ。 彼には声楽家として肉体に素質がある。咽喉科…

山奥の泉でキリストと出会う

尾前(おまえ)セキさんがイエスさまに出会ったのは今から70年も前のこと。 兵庫県宍粟(しそう)郡の山奥そだちのセキさんは、娘のころ姫路の紡績工場で働いた。そのころキリスト教の伝道集会に出てキリストを信じたという。しかし病気になり帰郷。少しよくな…

東京大空襲 そして一年

きょうは3月10日。この日はむかしの陸軍記念日。1905年日露戦争で大山元帥が奉天(今の瀋陽)入城の日だ。海軍記念日は東郷大将の日本海海戦勝利の5月27日。40年後の1945年3月10日に米軍が東京を大空襲したとき、わたしは陸軍記念日をねらったなと思った。 …

死者への福音

姫路の妙行寺の和尚さんが、本堂で法事の読経を一生懸命つづけていた。その後ろで村上とみさんが、亡くなった方のことを一生懸命イエスさまに祈っていた。「主さま、あの方はあなたを知らずに死にましたが、どうぞあわれんでください」と。 そのとき、和尚さ…

数えてみよ主の恵み

わたしに数えぐせがある。駅の階段を登り下りしながら「28、29、30段」と数えている。朝の運動でも「35、36、37回」と身体をまげる。キュウリを刻みながら自然に100、200と数える。 そのキュウリに限らず、ニンニク、キャベツ、ゴボウなど刻みものは、家内に…

103歳・夕あり朝あり

3月5日(日)。日曜礼拝で聖書の話を聞いた母は「よく分かりました」とわたしに礼。 そのあと「神さまが、何かみんなをびっくりさせようと、考えていられるらしい」という。「どんなこと」「わたしの天国行きは近いというていたが、あと3年延ばされるらしい…

同じはなし

「きょうと同じ話をもう一度してください」と頼まれたことが三度ある。 ふつう聖書の集会では同じ話は禁物だ。しかし考えてみれば、福音はイエス・キリストの十字架と復活に焦点をしぼり、手をかえ品をかえて2000年も同じ話をしているだけだ。 使徒パウロが…

伝道者殺すに刀はいらぬ

偉い伝道者なら、おしりをきゅっとつねれば、つぎつぎ聖書の話は出てくるものと思っていた。しかし自分が伝道者になると、苦しみぬいてやっと一つの話ができる。 沖縄のある島で日曜説教をたのまれた。午後島の北の伝道所へそこの牧師と出かけた。「困るんで…

確定申告と税務署員マタイ

税務署はなじみもうすく、あまり縁もないが、年にいちどの確定申告にきのう出かけた。 パソコンの導入で以前の申告風景とさま変わりし、いまは1人の税理士が10人ほどのお客を相手に書類記入の相談。そのあと「タッチパネル」の前で、若い補助員が指を触れる…

ひな祭り

きょうは「三月三日の雛祭り」。 娘が米国で女の子を産んだとき、7段飾りの雛人形を贈った。その孫のマナがむこうの小学校に入ると、同級生が先生に連れられてマナの飾り雛を見学にきたという。女児のためこんなお祝いをするのは、外国では珍しいのかも知れ…

老人無料パス

きょうも「東京都シルバーパス」のお世話になった。千円納めると1年間都内の私営バスも、都営バスも、都営地下鉄も無料だ。八王子や高尾のいなかでもバス無料に驚いた。 「お客さん免許証では乗れません」とわたしは運転手に注意され、家内はJR「Suica」を見…