2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「紙上の教会」と無教会運動

赤江達也著「『紙上の教会』と日本近代ー無教会キリスト教の歴史社会学」(岩波書店・2013年6月刊)を読んだ。読み応えのある本格的無教会史でもある。日本の敗戦後、無教会が勢いづいた時代、鑑三の弟子の藤井武の弟子・酒枝義旗先生や、鑑三晩年の弟子・政…

この土台はイエス・キリスト

株式会社「白洋舎」本社が、来年夏、渋谷から大田区下丸子の東京工場隣接の新設地に移転する。7月19日(金)その新本社起工定礎式があった。式で鍬入れのさい定礎箱に聖書も入れた。その聖書に揮毫を頼まれ、わたしは「この土台は、イエス・キリストである」…

「インターネット聖書ばなし」の韓国語訳

韓国から「ソンソ・シネ」(聖書信愛)誌四冊(二〇一三年・四〜七月号)が贈られてきた。わたしの「インターネット聖書ばなし」が、「ハラボジエ ソンソ イヤギ(おじいさんの聖書ばなし)」と題して連載中だ。 翻訳者は金福礼(キム・ポンネ)さん。ソウル…

アブラハムの「無名のしもべ」

国立国会図書館にいたころ、当時米国議会図書館に派遣されていた同僚の萩原延寿の報告で、図書館員の大事な資質は「無名に留まる意志」(Willingness to be anonymous)だと知った。利用者に奉仕して裏方に徹する態度だ。こういう人が多い社会や国家は健全だ…

米国製「孫の手」かゆいところに手が届くイエスのことば

以前にも書いた北朝鮮の民話。若くして主人に先立たれた女性が、苦労して7人の男の子を育てた。しかし長男は、時々母が深夜に家を抜け出すのに気づく。つけてゆくと母は橋のない小川を、チマ(スカート)をたくりあげて渡り、対岸の小屋に消えた。長男が忍び…