2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸花と水引草 大輪と小粒の信仰

ここかしこに咲く彼岸花と水引草が、庭に赤い彩りを添える。彼岸花は最初球根を植えた。それが思いもしないところに飛び散って咲く。水引草は自生の草だ。それが今年はいたるところに顔を出し乱れ咲いた。色はいずれも赤。しかし咲き方も大きさもまるで違う。…

おのおのがた、老後はけっこう長うござるぞ

きょうは「敬老の日」。敬老される「おのおの方、油断めさるな」。人は言う「老い先短い」と。しかし、わたしのように86歳まで生かされてみると「老後はけっこう長い」。ここでいう「老後」とは、80歳以降のことだ。 昭和の初めころは「人生50年」だった。60…

背負い切れねえ罪科は・福音口上書

「背負い切れねえ罪科(つみとが)は、その身に重き虎が石」は、「白波五人男」のどんじりの、南郷力丸の台詞(せりふ)だ。むかし「白波五人男」が、唐傘(からかさ)かざして最後の見得を切る、5人のせりふをぜんぶ覚えてしまい、いまだに口から出てくる。…

あえて悪いものを選ぶ

わたしの家内はくるまも運転しないし、自転車にも乗れない。重いスーパーの買い物は、自転車を走らせるわたしの役目だ。きょうもスーパーでトマトを買うさい、熟し始めた柔らかいものより、皮のしっかりしたのを選んだ。人は物を選ぶとき、とっさに「良いと…