2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

蝉の羽化、信仰の羽化

酷暑の八月もおわる。庭で蝉が鳴く。しかし東京の蝉の声は弱々しい。数年まえ、隠岐島で鼓膜も破れるばかりの蝉の大合唱を聞いた。なんと樹々の一本一本に数百匹の蝉が群れ重なり鳴いていた。 「後鳥羽院隠岐幽囚の火葬塚蝉八百年鳴きやまぬかな」(正人)。…

酒枝義旗の弟子

矢内原忠雄先生を、自由が丘のご自宅にたずねたことがある。1948(昭和23)年秋のこと。用件は、その春、赤坂離宮に創設された国立国会図書館の調査局に勤めていたわたしに、参議院の高良とみ議員が、満州事変以来のキリスト教迫害調査を頼まれたからだ。(…

「へとへとの敗戦」からの日本

「われ八十五はたちの夏ぞ国敗れ」(正人) 六五年前の一九四五年八月一五日、日本は連合軍に降伏しました。それは「へとへとの敗戦」でした。日本全国二三〇ほどの都市が空襲で焼かれ、五〇万人の市民が死にました。日本には米国のB二九爆撃機を迎え撃つ戦…

船舶隊の遭難訓練

小学1年生の夏、浮き輪に乗って海に浮かんでいたとき、近くのワルガキに沈められ、水を飲んだ恐怖感から、小学校卒業まで泳げなかった。中学1年で泳げない者は赤い帽子をかぶせられ、すごく恥ずかしかった。 そこで発奮して浮く練習をした。浮くためには、い…

ねじりこんにゃく2段ひねり

ふつう、こんにゃくの長さは15センチ。それを3等分に切る。その5センチ幅の切り口を下にして立て、また3つに薄切り。その長めのほうをタテに8つか、9つに切りわける。すると細長い短冊型が山盛りできる。そこへ切り込みを上下に「2つ」入れる。いわゆる「ね…