2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

傾いた灯籠と奥丁子桜

さる3月11日の巨大地震で、東京に住むわが家の被害は、灯籠1基が傾いただけですんだ。しかし傾いたその重い石灯籠を支えているのが、塀と奥丁子桜だ。その奥丁子が満開の小花を咲かせながら必死に灯籠を支えていた。(写真) 石灯籠は、一番下に「地輪」とよ…

この春、いそがしい神さま

春は神さまもいそがしい。 冬眠しているクマさんや、ヘビやカエルの背中をそっとなぜて「もう春だよ、起きなさい」と声をかけられる。アリんこやミミズ君も神さまの声を聞く。土の中で眠っていた草や木の根っこにも、木々の枝の中で待っていた葉っぱの芽にも…

巨大地震と大津波 神の一撃の十字架と復活

大津波みちのくすべて春無残(正人) 2011年3月11日(金)午後2時46分、日本の気象庁観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震が起った。日本の東北から関東まで、どん!と地殻を引き裂いたかとおもうと、やがて大津波、中津波、小津波が日本列島すべてを…

むかしはよかった、いまの若者は

「むかしはよかった、いまの若者は」と、繰りごとをいうのは老人のつね。 夏目漱石の最晩年の小説「こころ」にも、「わたし」という主人公が、帝国大学を出て帰郷すると、病身の父から就職活動のことを聞かれたあげく「むかしの親は、子に食わせてもらったの…