2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「これぞクリスチャン」松田敏子さんの就眠

この8月で満88歳になるはずの松田敏子さんが、6月25日(木)のあさ主に召された。わたしはその2週間ほど前、浜松の三方原聖隷病院のホスピス病棟に彼女を訪ねた。ベッドから身を起こした敏子さんは、顔色もよく、目に光があり、わたしの話や祈りを、ふとんに…

舌に留まれ、のどへ走るな、このうまきもの

「舌に留まれ、のどへ走るな、このうまきもの」。夢の中でブログを考えていて、ひらめいたフレーズだ。たしかに「舌の記憶」は永く留まる。わたしは人間がいやしいので、いま読んだ本の中身は忘れても、むかし食べた味は覚えている。 日本陸軍の船舶隊にいて…

ストケシア咲く

庭のストケシアがあちこちに咲いた。濃い紫色の清楚な花だ。わたしが洗礼を受けた浅田正吉先生のお好きな花だ。だから「浅田正吉著作選集」の扉のカットに入れた。画家の井崎昭治さんが描いてくれ紫の色刷りにした。1964年のこと。 このアメリカ原産のキク科…

日本開港150年、日本宣教150年

この2009年6月は、150年前の1859(安政6)年6月に、日本が200年の鎖国政策を転換し、横浜、長崎、函館を開港した月だ。それは同時にプロテスタントの宣教150周年でもある。 そもそも日本のキリスト教の歴史には三つの山があった。山というのは潮が満ち、キリ…

八道江山(パルドガンサン)

42年前の1967(昭和42)年、わたしは初めて韓国を訪問した。そのときソウルで「八道江山」という映画を観た。8人の娘を持つ父親が、韓国の8つにわかれた「道」すべてに住む娘をたずねる筋書きで、韓国の名所案内にもなると聞いて出かけた。ただしこの八道は…