本物の味

きのう、子や孫たちが新年の挨拶に来た。お決まりのお節料理やお年玉のあと、わたしは暮れに頂いたGODIVAのチョコレートをふるまった。それは布張りの箱入りで、下段の引き出しには薄いチョコまで並ぶ立派なものだ。
10人あまりで味わったが、5人の孫は「これはおいしい」と目を丸くして口に含んだ。「こんなの食べたことない」と言いながら。このベルギーの本物のチョコの味は、孫たちも永く忘れないに違いない。
この「本物の味」を味わうことが大切だ。使徒パウロは、キリストの「本物の味」をなめた。「これは違う」と大喜びして、海山をへめぐり福音を伝えた。ルーテルも、内村も、この「本物の味」を知って立ち上がったのだ。
本物のキリストの味を知った者は、生涯キリストを忘れない。「なんてすばらしいのでしょう」「こんな話は聞いたことがない」と言いながら。
「あなたがたは、主が恵み深い方だということを味わいました」(第1ペトロ2・3)