朴魯洙(パン・ノス)さんの個人訳「韓国語聖書」

shirasagikara2006-01-11

けさキリスト新聞社の米窪博子社長に会い、韓国の朴魯洙(パン・ノス)さんが、独力で「新約全書」をギリシア語から韓国語に翻訳した話をした。
聖書の翻訳は容易ではない。まずキリスト信仰の深い喜び、主への愛が大事だ。
つぎに自国民へ、自国語で、分かりやすく、正確に、一字、一句をゆるがせにせず、キリストの福音を伝えたいという、大きな志、熱情が必要だ。
さらにギリシア語を始めとする外国語の豊かな素養。それにもまして、現代の自国語の表現力。読者は若者から老人までだ。平易で深さがいる。
驚いたことに、日本ではいくつも聖書の個人訳があるが、韓国では初めてとのことだ。チンダルは心臓にペンを射し込み、その血で翻訳したといわれ、ルーテルも、塚本虎二も、骨身を削った。パン・ノスも苦闘した。10年私はそれを近くで見た。
「みことばが開かれると光りが射し出で、無知な者にも理解を与えます」(詩編119・130)