韓国とノーベル賞

韓国でもっともノーベル賞に近いとされた、黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大教授が、きょう論文捏造を認める記者会見をして謝罪した。しかし謝罪ですむ問題ではない。世界を二度驚かせ、韓国民を天に放り上げ、地にたたきつけた罪は重い。
韓国は先進国入りを果たすため、科学分野で一人でもノーベル賞学者がでるのを悲願とした。国が支援してIQが特に高い生徒と、優秀な教師を集め、授業はすべて英語にし、裏山にノーベル受賞者の銅像建立予定公園のある学校までつくった。
しかしノーベル賞は、それを目指してでなく、真理を目指して研究するうち、はたと行き着くものではないのか。日本の文科省ノーベル賞支援計画もおかしい。
わたしたちも、りっぱなクリスチャンを目指して生きるのでない。日々一人のクリスチャンとして、平凡の中に喜んで生きればいい。結果はうしろからついてくる。ノーベル賞もおなじだ。国も個人も、りっぱになろうとあせってはいけませんな。
「あなたは事をはかって自分の家に恥を招き」(ハバクク2・10、口語訳)