チャングムと、おたあジュリア

shirasagikara2006-01-20

韓国ドラマ「チャングム」にはまっている。宮廷女官チャングム(長今)が最高料理長を目指しつつ、ついに王を診る女医長になる物語。きょう金曜夜NHKが04年以来二度目の放映中。
原作も脚本もすぐれている。気品ある美貌の主役イ・ヨンエがまたいい。時は16世紀はじめの朝鮮王朝、日本の足利末期だ。その宮廷の料理システムにまず驚く。また女医養成システムは、あの時代世界に先駆けていたのでないか。儒教の折り目正しさも日本人には心地よい。
この文化の香り高い朝鮮を、16世紀末秀吉が無謀な攻撃をしかけ全土は灰燼と帰した。陶窯を破壊し陶工を始め多数の朝鮮人を拉致した。拉致された中に一人の朝鮮貴族の娘がいた。切支丹大名小西行長の影響で深く天主を信じた。関が原後、家康の側室に召されたが、キリシタン信仰のゆえに拒み、神津島に流刑されて死んだ。その名は「おたあジュリア」。
チャングムといい、おたあジュリアといい、韓国の品格ある女性を知ることは、日本人が韓国を尊敬するきずなになる。そして尊敬なしに、まことの交わりは生まれない。無知が戦争を起こし、理解が友情をはぐくむ。
「美しさは空しい。主を畏れる女こそ、たたえられる」(箴言31・30)