阿佐ヶ谷まで

きのうの午後、阿佐ヶ谷まで家内と歩く。雪の残る道を吹く風は冷たい。歩いて7分くらいに杉並区立阿佐ヶ谷図書館があり借りた本を返却。むかし阿佐ヶ谷文士村とよばれたあたりで、井伏鱒二をはじめ小説家が何人も住んだらしい。太宰治伊藤整三好達治上林暁河盛好蔵臼井吉見中野好夫火野葦平など。
バス通りの欅(けやき)並木は葉が落ちて、その字のとおり天に向って枝を挙げている。
阿佐ヶ谷では讃岐うどんの小盛100円をおやつ代わりに食べた。座れてお茶も水もあり老人は助かる。パン屋でフランスパンを一本買う。
スーパーでは「雪きゃん」の出番。わたしが籠を乗せた車を押し、家内が品物を籠に入れながら進む。わたしが「これはどうか」と聞くと「だめ」が多い。帰りはバスだ。老人無料でありがたい。
足で歩けて、行きたいところへ行き、食べたいものを食べ、買いたいものを買い、なんという恵み。
夜、ホリエモン逮捕のニュースを聞く。100円のうどんに喜ぶ者と、1日で1000万円損する者と、幸福の尺度は面白い。虚業のはじけの始まり。
「安らかに信頼していることにこそ力がある」(イザヤ30・16)