自分の髪を刈る

shirasagikara2006-02-07

自分の頭を自分で刈りだして、かれこれ40年になる。最初は陣立てがたいへん。三面鏡を買ったり、下に新聞紙を敷き詰めたり、首に布を巻いたり。
しかし今はいたって簡単。洗面所の鏡の前に立ち、前にくずかごを置く。少し濡らした髪の右側をつかみ、両手でねじって右へ引っ張る。そこを鋏で縦に切る(右の写真)。左も同じ調子。左へ引き出して縦に切る。後ろも同様。後ろの毛を両手でまとめねじる。その端を切る。
大事なことは、初めからざっくり切らぬこと。少なめに切ってゆく。また髪の毛は強いので必ず切り残しがでる。それを丁寧に切る。数日後、切り残しの微調整も大事。
そして自分の髪形など、ひとさまは見やしないと気にせぬ能力をつけること。さらに散髪代を浮かそうなどというケチな料簡ではつづかない。そう、画家が自画像を画く心構え。
キリスト信仰も初めは意気込みばかり先立って、それ伝道だと鼻息が荒いが、ベテランになると、いとも簡素に、何事もないかのように、楽しくやれるのと同じ。
「髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできない」(マタイ5・36)
(写真は鏡に写ったもので、左右反対)