老人無料パス

きょうも「東京都シルバーパス」のお世話になった。千円納めると1年間都内の私営バスも、都営バスも、都営地下鉄も無料だ。八王子や高尾のいなかでもバス無料に驚いた。
「お客さん免許証では乗れません」とわたしは運転手に注意され、家内はJR「Suica」を見せてあわてていた。210円の小銭も要らないし、どこで乗り降り自由もありがたい。
昼まはけっこう老人が多い。つぎつぎパスを見せて乗ってくる。阿佐ヶ谷終点から乗るときはなるべく1台待つ。満席だとかならず誰かがわたしに席を譲られ気の毒だから。途中から近くの朝鮮学園の小学生がランドセル姿でよく乗り込む。いきいきと日本語でしゃべり、ふざける。たしかに朝鮮の子たちが自然体になってきた。
「無料パス」といえば「天国行き無料パス」もある。わたしたちのこの世の命が終わるとき、地上で何をしたかでなく、たといふらふらした信仰でも、最後までキリストを信じつづけたかどうかが問われる。それが最大の人生の事業だからだ(ヨハネ6・29)。このキリスト信仰が「天国行き無料パス」だ。
「キリスト・イエスによるあがないのわざを通して、神の恵みにより無償で義とされるのです」(ローマ3・24)