「白洋舎」100年

shirasagikara2006-03-14

クリーニングの「白洋舎」がきょう創業100周年をむかえた。
100年前、29歳の白面の青年・五十嵐健治は三越を退社して新しい企業を起こした。彼は三越に迷惑がかからず、三越にも出入りでき、わずか300円の資金で、自由に信仰活動ができる仕事として「洗濯屋」を選んだ。
その間口2間半の10坪あまりの小さい店が、いま業界最大手に発展したのはなぜか。
第一は主の守りだ。「どこまでも信仰を土台とする」という五十嵐健治の設計思想だ。その設計思想のあらわれかたは、三越という日本一の百貨店で、しかも宮中担当という日本の中心で働いた経験と無縁ではない。「洗濯屋」なら10坪もあれば十分の時代に、数千坪の敷地を多摩川や大阪で求め東洋一の大工場を建てた。
第二は業界トップの技術。ドライクリーニングを独力で開発したあと、研究部門に力を注いだ。第三に手抜きのない仕事をつづけて宮中をはじめ信用を博した。
100年、キリスト信仰の旗を立て通した東証一部上場の会社は日本では唯一でないか。
「過去のあなたは小さなものであったが、未来のあなたは非常に大きくなるであろう」(ヨブ記8・7)
(写真は白洋舎本社での100周年記念式場で。右が五十嵐素一社長。左が筆者)