「四月バカ」「五月マジメ」

きょうは「エープリル・フール」。「四月バカ」とも「万愚節」ともいう。「罪のない冗談や、いたずらで、人をかついでも大目に見られる日」だ。
「○○さん受付に若い男の方が面会よ」と教え、立ち上がった女性のあとを一人がつけて、トイレで念入りに化粧する姿に、みなが大笑いするくらいのいたずらだ。
「ウソをついてもいい日」ではない。四月バカに念の入ったウソを言って、あとで困った人もいる。海外旅行に行き、ちょうど日本へ帰る友人に「事情があり急に帰国した。探さないで」と、家族に4月1日付け消印での日本投函を頼んだ。あとがたいへん。
新約聖書にも、ウソでたいへんな結果になった話がある。全財産を捧げたようにウソを言ったアナニア、サッピラの話。3度「イエスなんか知らない」と言い切ったペトロ。
1年に1回、このようなバカ笑いするガス抜きの日があるのは面白いが、今は欧米でも、日本でも、政財官民にウソがまかり通る世の中。
道路公団耐震偽装、談合、ライブドアと、ウソだらけの日本が、まず世界にさきがけて、1年に1回「ウソのない日」をつくり、5月1日を「五月マジメ」の日としてはどうか。
「偽りを捨て、隣人に対して真実を語りなさい」(エフェソ4・25)