マンモスの足と耐震偽装

shirasagikara2006-04-08

国土交通省が「第三者委員会」の報告を受け、耐震偽装対策にやっと乗り出した。
それにつけても思い出すのは、国立国会図書館の中央書庫の柱の太さだ。国会議事堂北隣りの国会図書館は、一辺90㍍の事務棟のまん中に一辺45㍍の正方形の書庫が立つ。無窓の書庫は17層の高さ、第1層はもちろん深い地下。
その書庫の建設中、わたしは案内されて、その書庫第1層に降り立った。当時はコンクリート打ち放しの柱に養生のベニヤ板が巻かれ「この1本でタタミ2枚の太さ」と聞いた。
そこは1800平米ほどの広さに、太い柱が規則正しく49本立つ。その一本の柱の太さはベニヤ板を外すと144㌢平方。小柄の女性が両手を広げた太さ。柱と柱の間隔は6㍍。
とにかくマンモスの足より太い柱が林立。「原爆にも耐えられます」という物騒な説明も説得力があった。原爆はおろか軽い地震にもあぶないマンションやホテルを設計偽装して、何という恥知らずな日本に成り下がったことか。
パウロは「わたしは熟練した建築家のように土台をすえた」という。その土台は「イエス・キリスト」だ。だからどんな激震にもびくともしない。
イエス・キリストという、すでにすえられた土台を無視して、ほかの土台をすえることはできません」(第1コリント3・11)
(写真は国立国会図書館本館2階。上階の柱は順次細くなる。柱の上下層が書庫。)