「笑点」人気。「バ〜カ」

日曜日の夜5時半になると、日本全国「スッチャカ、チャカチャカ、スッチャカチャン」と、読売・日本テレビの音楽が流れる。言わずと知れた「笑点」始まりの曲だ。
この5月に放送開始40年を迎え、すでに連続2010回を越える長寿番組。しかも放送時間は、人気の「大喜利」はわずか20分足らず。それが3月27日〜4月2日の週間視聴率順位で人気第1位の21・6%となった。日本人の5人に1人は見た勘定。
その人気の秘密は何か。やはり落語家集団という、鍛えぬかれた「笑いのプロ」の軽妙なギャグ応酬の質の高さだ。ほかの「お笑い番組」の低俗さと段がちがう。
司会の馬ヅラ円楽は病気休みだが、ハゲの歌丸、ワルの小遊三、ケイバの好楽、バカの木久蔵、ハラグロ楽太郎、代役のたい平に、座布団運びの歌手・山田まで、一人一人のキャラクラーの組み合わせがじつに絶妙。
それにみな自分の弱さをさらけ出して笑わせる。バカを演じる木久蔵がほんとうは賢いから「バ〜カ」と言えるのだろう。
キリスト信仰も自分の弱さをさらけ出さないと伝わらない。笑って安心して受け入れる。りっぱなクリスチャンになるのはやめましょう。弱さの底でキリストを仰げばいい。
「自分自身については、弱さ以外には誇るつもりはありません」(第2コリント12・5)