あっという間に樹はみどり

庭一番の高木「譲り葉」が芽吹き始めた。負けじと隣りの「木犀」が艶やかな新芽を一面に輝かす。きょう阿佐ヶ谷まで歩いた大通りの「欅並木」は、いっせいに梢を萌葱(もえぎ)色に染めた。
2002年の春、わたしはこんな歌を作った。すると錦見義子様が曲をつけてくださった。
あっという間に花は散り/あっという間に樹はみどり
草木はこんなに変わるのに/わたしの心は変わらない
変わらないまま/そのままで/そのままで/エス様わたしを包まれる
だめで頑固な/そのままで/エス様わたしを愛される
それでいいのだ/大丈夫/それでいいのだ/大丈夫
これは、クリスチャンでありながら、こんな自分でいいのかと苦しむ方を思って生まれた歌だ。クリスチャンの一番大事な仕事は、生涯キリストを救い主と信じ通すことだ。キリストの救いは、信仰に熱心か、どうか、聖書知識が深いか、浅いかに関係ない。人間が何をしたかでなく、キリストが何をされたかが救いの土台だ。それが十字架と復活だ。
新芽が芽吹く。復活の朝も近い。
「神のわざを行うために、何をしたらよいでしょうか」。「神がお遣わしになった<イエス>を信じること、それが神のわざである」(ヨハネ6・28、29)