世界の長寿番付

6月11日の「朝日新聞」朝刊に「危うし?長寿ニッポン」の見出しで、日本は世界6位の長寿国に落ちたと報道。米国CIAの「06年版」資料によるそうだ。
しかしその比較がおかしい。1位・アンドラ公国。2位・マカオ。3位・サンマリノ。4位・シンガポール。5位・香港。6位・日本。7位・スエーデン。8位・スイス。9位・オーストラリア。10位・ガーンジー島
アンドラとか、ガーンジー島とか、聞いたことのない地名だ。しらべてみると「アンドラ」はフランス・スペインの国境の人口8万人の国。「マカオ」の人口48万人。「サンマルコ」は30万人。「シンガポール」424万人。「日本」1億2759万人。「スエーデン」901万人。「スイス」739万人。「オーストラリア」2063万人。「ガーンジー島」不明。
もし、この人口比を紙に直して、マカオが5枚とすると、サンマルコは3枚。シンガポールは42枚。スエーデン90枚。スイス74枚。オーストラリアが206枚。そして日本は1278枚だ。
紙を20枚そろえるのは簡単だ。200枚はかなりたいへん。日本は1300枚そろえての平均寿命。1億人の平均余命82歳はすごい数字。つまり比較してはいけないものを比較している米国CIAのおろかしさ。それを書きたてる「朝日新聞」にあきれる。統計には注意が必要。とくに宗教統計が一番あやしい。
「わたしは85歳ですが、今なお健やかです」(ヨシュア記14・11)