教会分割・30人教会

日本の公立校では、低学年で1クラスを30人学級に分割する学校がふえている。なぜ30人学級か。授業効果があがり、生徒の出番も多く、交わりも深まる。
教会も同じだ。大教会になるほど小グループ活動が必要になる。日本のキリスト教会は小さな教会が多い。これを逆手にとって「30人教会運動」を始めてはどうか。30人以上になったら教会を分割して、もうひとつ別に教会をつくるのだ。
世界の教会には二つの流れがある。一つはカトリックに象徴される大会堂・堅固な組織制度の教会。もう一つは無組織、無会堂の流れ。日本では内村鑑三の無教会。イギリスで始まったクエーカーやブレズレン運動。
いや、もともとキリスト教会は「家の教会」だった。それが発展し、国家とむすび、あるいは反発し、制度、組織の整った教会になった。しかし地下水のように「家の教会」はつづく。いまも中国各地にこれがあるという。
しかし「人は生まれながらカトリック」。だれしも大きなものに寄りかかり楽をしたい。「無教会はしんどい」という声もある。「家の教会」「30人教会」は、よほど喜んでいないとつづかない。しかし、もしその喜びがあれば「30人教会」は理想の教会になる。
「信者たちは、家ごとに集まってパンをさき、喜びと真心をもっていっしょに食事をし」(使徒言行録2・46)