愉快な酒枝先生

きのう酒枝先生宅にうかがった。わが家からゆっくり歩いて5分とかからない。先生長男の義輝・清子夫妻と、先生夫人・現子様が住んでいられる。
わたしたちが、この先生宅の二階で聖書講義を聴いたころ、先生の家は畑の中の一軒家で、鷺宮駅前の妙正寺川の橋の上からも見えた。その先生の和室から富士山も見えた。
この7月末に、山形の独立学園の「叶水・夏の学校」の講師に招かれ、3日間話すことになった。枡本華子先生に「1回はうれしい、楽しいお話をしてよ」とくどき落とされた。
楽しい話となれば酒枝先生だ。わたしは前から「酒枝義旗先生傑作集」を出したかった。だから先生の失敗談のさらなる仕込みにうかがった次第。あんなに、おつむのいい方だったのに、方向と、時間にかんしてたくさん逸話がある。長男の義輝さんからお聞きしたその面白い話は、学園でのおたのしみ。
だが一つだけ書くと、早稲田大学政治経済学部の卒業式だか入学式に、先生はほかの教授連が来ない前に大学へ着き、事務室で「きょうはみなさん遅いね」と、自分の早い到着をアッピールされた。すると「先生、式はきのうでした」。オヨヨ。24時間の遅刻だった。
「イエスは‘何をしてほしいのか’といわれると、盲人は‘先生、目が見えるようになりたいのです’と言った」(マルコ10・51)