教会内の七つの役割分担

キリストの教会は、大きかろうと、小さかろうと、「礼拝」「学び」「伝道」「交わり」「奉仕」の五つがあれば、りっぱな教会だ。パウロはさらに教会内の七つの役割分担をしるす(「ローマ人」12・6以下)。
それは「信仰案内係」「ボランティア係」「信仰入門係」「入信後世話係」「寄付係」「教会世話係」「救貧世話係」の七つだ。
まず「信仰案内係」。教会の外にむかって福音はこういう教えですと<予言する>、つまり今の牧師、伝道者。
つぎは「ボランティア係」。外に出て伝道する者を助ける。会場の設営、看板書きなど奉仕活動はいろいろ。三つ目は「信仰入門係」。教会へ初めて来た方に、信仰の手引きをする。これはベテランがいい。
四つ目は「入信後世話係」。信仰にめざめ洗礼を受けた方を指導する。直訳すれば<そばに呼ぶ人>。慰め励ます人だ。カトリック教会の受洗時の代父のような方。
五つ目は「寄付係」。これは<施しをする者>とある。施せる人は余裕のある人。それも<惜しまず、シンプルに>とある。
六つ目の「教会世話係」。<前に立つ人>とあるが、この人こそ前面に出て教会を代表する者だ。最後の「救貧世話係」は、<憐れみの深い人>。貧しい病人や囚人を助けた。今でいえば教会の社会活動だ。各人が主の教会の部分として助け合う形がいいようだ。
「一つの体は多くの部分から成り立っていても、すべての部分が同じ働きをしていない」(ローマ12・4)