叶水(かのみず)夏の学校

shirasagikara2006-07-31

第28回・基督教独立学園「叶水夏の学校」から帰ってきた。全校生徒75名の、日本一小人数の全寮制高校。内村鑑三の弟子・鈴木弼美(すけよし)が1948年に山形県の山奥に創立した。
在校生が夏休みでいなくなる学校を会場に、生徒の父兄や、卒業生が中心になって聖書を勉強する会だ。小中学生のためのプログラムもありにぎやか。むかしはローカル線の小さな駅から9キロの山坂谷道を歩いたが、いまはずらりと参加者の車が並ぶ。
わたしは1992年から2000年まで9年つづけて講師に招かれ、今回6年ぶりに出席。「わたしが出会った人々」「入隊とその前後」「ローマ人への手紙大づかみ」の三回の講演。
しかし学園をとりまく環境の変化に驚く。変化は学園近くまでの渓谷にダムを建設することから始まった。反対していた村民もつぎつぎ離村。大規模なえん堤はすでに完成し、そこらじゅうに道路がつくられ、学園わきを流れる滝川に大きな橋ができていた。
学園は離農した田畑を購入し、その敷地は6万8000坪に及ぶ。定員78名の高校でこんな広い学校はない。この将来を見据えての設計思想がいい。
独立学園の100年史年表をわたしは作成したが、この学園は危機に強い。「ひやひやしながら大丈夫」の学園だ。神様が始められ、神様が守られ、神様がつぶされない。
「日に七たび、わたしはあなたを賛美します」(詩篇119・164)