英語とテロ

イギリスからアメリカ行き航空機の爆破テロが、8月10日未然に発覚した。ロンドン警視庁の大手柄だ。昨年7月にはロンドン地下鉄でテロが起きている。
しかしなぜ、イギリスとアメリカなのか。それはこの二つの国が使う「英語」と深いところでつながる。いま世界中で通用する言葉は英語だ。英語ができれば世界中をまわれる。それだけこの二つの国民は外国語を学ぶ努力が少ない。
外国語を学ぶさいは、その外国の文化も学ぶ。さらにその国民を尊敬し、好きにならないと言葉も上達しない。英米二国が外国語を学ぶ必要をかんじないだけ、外国理解は低くなり「外国オンチ」と陰口をたたかれる。
アメリカでは、ニューヨークタイムスや、ワシントンポストといった全国紙は、日本の大新聞にくらべ驚くほど発行部数が少ない。むしろ自分たちの身近な情報を伝える地方紙がさかんだ。それだけアメリカ人は世界情勢にうとくなる。
外国語を学び、外国を理解する必要をあまり感じないことが、深いところでイスラムや外国人のいらだちを見えなくしているのではないか。
かえりみて、日本人は英語に目が走り、中国語、韓国語を学ぶ努力が少ない。この二つの国と日本との、ぎくしゃくした関係はそのことと無関係ではない。日本人は「中国・韓国オンチ」だ。
「へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え」(フィリピ2・3)