失敗国家、失敗人生

9月3日の「朝日新聞・時時刻刻欄」に「失敗国家」の記事が世界地図入りで出た。珍しい表現だ。米国ハーバード大学・ロットバーグ教授の説で、経済、安全、人権など12の指標を使い分析している。つまり政治や治安がぐらぐらしている国家だ。
驚くのは世界中が失敗国家だらけなこと。高・中・低に色分けしているが、南北米大陸は全部ぐらぐらだ。アフリカはソマリアからコンゴまで失敗国家の濃い赤。アジアは中近東や、北朝鮮。世界で失敗国家でない白色は、日本、スイス、オーストリア、オランダ、ベルギー(北欧は地図圏外で不明)や、あとわずか。世界中がぐらぐらの時代。
そこで考えたのは「失敗人生」。いくつかの指標を立てて分析すれば、わたしたちは失敗人生だらけではないか。あの時こうしておけばという、悔しい過去がある。
折りしも今日、ライブドアホリエモン裁判が始まった。会社の株の時価総額世界一をめざし、彼は天に昇るかとみえたが地に堕ちた。
人生の失敗、成功の分かれ目は、その一生、何をしたかでなく、どう生きたかだ。たとい小さくとも、社会の片隅で喜んで生きがいある人生を歩めたら成功だ。しかしどんな失敗人生でも、キリストに出会い、その救いに包まれるとき、過去ぜんぶの成功、失敗はどうでもよくなる。キリストは不思議なお方。
「主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切をマイナスとみています」(フィリピ3・8)