結婚 迷いと愛と信頼と

彼岸もすぎ、暑くも、寒くもなく、秋の結婚シーズンがはじまる。
これまで9組ほど結婚のお世話をした。うれしいことに一つも離婚はない。各地の家庭集会で泊めていただくと、その家庭の事情がわかる。子どもの結婚の世話を頼まれる。そして結婚の運びになればさらに親しく迎えられる。そういう家庭集会があちこちにできた。
縁談にはひとつ、ひとつドラマがある。お見合いから結婚まで6年もかかったケースもあり、4月29日にお見合いをして5月3日婚約というのもあった。あまりドラマティックで、お見合い記念日に後々まで招いてくださるカップルもいた。
この9組のほかに、まとまらなかった縁談も多い。結婚は人生最大の決断。だから迷いもある。婚約を決心して不安になり、それを取りやめて不安になる。
「努力している間、人は迷うもの」はファウストのことば。しかし人はあるとき決心しなくてはならない。相手のことが全部わかるわけではない。完全な女性も、男性もいない。ただ、相手の愛を信じ、一生共に生きる決心をする。
だから結婚はキリスト信仰と似ている。キリストのことが全部わかるわけではない。ただその愛を信じ、一生ゆだねてゆこうと決心する。そのとき、うれしい人生が始まる。
「妻を得るものは恵みを得る。主に喜び迎えられる」(箴言18・22)