お年玉つき年賀葉書

きのう1月14日、お年玉つき年賀葉書の当選番号が決まった。以前わたしも2等に当選しポラロイドカメラをもらった。その葉書は気象庁につとめていた内田英治さんからのもので「ありがとう」と電話したが、じつは番号調べを忘れ春に気づき2等でびっくり。
むかしは年賀状は年があけ、墨をすって書いたものだ。わが友・日本画家の井崎昭治さんは、正月になるとその年の干支を木版に彫り始めた。
それが敗戦後の1949(昭和24)年から郵便局が「お年玉つき年賀葉書」を売り出し、暮れのうちに年賀状を書くようになった。いまでは22億枚も売れるという。
たしかに元旦にどっと賀状が届くのはうれしいものだ。しかし考えてみれば、日本人の多くが「うそつき」になった。「旧年中はお世話になりました」「ことしもよろしく」と、いけしゃあしゃあと、「旧年中の暮れに」印刷している。
そういえば、正月になって書いた賀状も3日、4日、5日と届く。むしろそのほうが数も少なく、ゆっくり読める。なかには雪の少ない元旦の天気にふれている。やはり「あけまして」は、ほんとうに「あけてから」が心にひびく。
暮れに書くなら「旧年中」と「ことしも」をやめ、キリストにあって新春を寿ぎ、平安を祈る賀詞や、近況報告がいい。
クレタ人はいつもうそつき」(テトス1・12)