のんびり暮らしたい

4月26日の「朝日新聞」に、日米中韓4か国の青少年意識国際比較が載った。日本青少年研究所の2006年10〜12月の調査結果だが、日本とほかの国ときわだったちがいが出た。
「偉くなり尊敬されたい」................<日>8%、 <米>22%、<中>34%、<韓>23%。
「のんびり暮らしたい」...................<日>43%、<米>14%、<中>18%、<韓>22%。
「大組織で自分の力を発揮したい」<日>29%、<米>35%、<中>45%、<韓>43%。
「多少退屈でも平穏な生活がいい」<日>21%、<米>9%、 <中>17%、<韓>15%。
「自分の会社や店をつくりたい」.....<日>14%、<米>28%、<中>37%、<韓>32%。
日本は明治以来「少年よ、大志を抱け!」と声を張り上げてきた。敗戦でがくっとなったが、「なにくそ」とふんばった。そして資源小国の日本が、智恵と勤勉で世界第二の経済大国になった。いまの日本の若者は、1日1ドルで暮らす人が何億人もいる世界の中では、苦労知らずの「坊ちゃん、お嬢さま」だ。
これを情けないと嘆く人もいよう。しかし日本社会が成熟した結果だとも思う。62年間、戦争をしなかった国のうれしい数字だ。自慢していい傾向だ。のんびりゆこうぜ。
キリストの福音も、偉くなることでなく、平凡な日々を喜び生きることを指さす。
「常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送る」(第1テモテ2・2)