国立国会図書館・聖研クリスマス会

12月14日(金)のひるやすみ、国立国会図書館聖書研究会のクリスマス会に招かれた。
ふりかえれば、この聖研が発足したのは1948年5月26日。いまから59年前だ。場所はいまの迎賓館、当時赤坂離宮とよばれた宮殿の地下室。その5月はじめ、新国立国会図書館がその建物に創立されたばかりのころだ。
職員入り口に、石原義盛・清水望・藤尾正人の連名で「聖書研究会発足」の張り紙を出した。石原君はのち富士短大学長になり、清水君はのち早稲田大学憲法の教授になった。三人とも二十歳すぎの若者。だれ一人来なくても三人で始めるつもりだったのに、時間になると6、7名の女性が入ってきた。当時、若い女性と面とむかって話す機会のなかったわたしなど、少しうろたえた。
その一人、中村とも子さんは、のちキリストを信じ、西荻窪の「待晨(たいしん)堂」というキリスト教書店主・市川昌宏さんと結婚。この12月14日の聖研クリスマスに、わたしと同道、出席した。
来年5月、創立60周年を迎える国立国会図書館の中に、うれしいではないか、聖書研究会も60年間、ちゃんとつづいている。会員は入れ替わったが、つぎつぎあたらしい主に熱心な会員が、バトンを受けついでいるのだ。
この会を始めたとき用度係長にイスの借用を申しこんだ。「なに、聖書研究会。そんなもの1年もつづくものか」。60年もつづいている。 人間の熱心でなく、主の熱心のおかげと感謝にたえない。
「万軍の主の熱心がこれをなし遂げられる」(イザヤ37・32<口語訳>)