東京マラソン、人生マラソン

きのうの2月17日(日)の朝、32000人が参加する東京マラソンの号砲が鳴った。
先頭集団の選手たちは、42キロを2時間あまりで駆け抜けたが、ほとんどのランナーは自分のペースで、なかにはふん装までして、楽しく走り、7時間でゴール締め切りのころは、ほとんど歩いてたどり着いた人たち。このマラソンは、速い遅いはあっても、駆け通す努力と、力相応に楽しく走ることが大事だ。
さて、人生もたしかにマラソンだ。いまの日本、平均寿命は80歳だ。すると、40歳が折り返し点。前半の20歳、後半は60歳に節目がある。
ちょうどいま大学受験のまっただ中。有名大学に合格した若者は、人生マラソンの先頭を切って得意顔。しかし人生は1回の大学入試で決まるほど単純ではない。40歳の折り返し点まで先頭を走りつづける人は少ない。60歳の定年ころには、あとから来た者に抜かれて、もうごちゃごちゃ。80歳までの余生でさら人間としての差がつく。
この人生マラソンは、キリスト信仰に支えられると、どれだけ楽しく走れたか計り知れない。使徒パウロが「フィリピ人への手紙」で「キリストにつかまれながら走る」コツを教えている。
仕事というのは、一人ではできない。先輩、同僚、部下と力を合わせる。その「力を引き出す力」が大事になる。そのさい自分の力を抜く。すると力が湧く。自分の出世や財産や権力を第一としない。そこから手を放して軽やかになる。自由に走る。あとはキリストまかせ。このコツがわかれば、80歳まで、先頭かビリか問題にもせず、楽しく走れることうけあいだ。
「何とかして捕らえようと努めているのです。自分がキリスト・イエスに捕らえられているからです」(フィリピ人への手紙3・12)