なんという恵み、なんという喜び

昨年はじめ、主許したまわば、冊子版の「藤尾正人 インターネット聖書ばなし」の刊行を願いました。そのさいスーパーの売れ筋を参考にしたのです。「新鮮」「おいしい」「包装がきれい」「値段が安い」「冷蔵庫で小分けができる」。
そこで考えたのは、内容はともかく、白アートの上質紙を表紙・本文に使って、活字を大きく読みやすくしました。それも1冊60ページ・60グラムの片手サイズの新書版。この8種類を60ページ前後に統一したので、販価200円にそろえられたのです。
この「インターネット聖書ばなし」は、主にささげる伝道活動ときめ、まったく利益のない原価販売でした。第1集、第2集を2008年2月に1000冊ずつ印刷し、それぞれ150冊ほどを友人に配りました。そのあとも刊行のたびに同数を謹呈しました。
ところが驚いたことに、第1、2集は40万円の印刷費の支払に対して、60万円の入金があったのです。5月の第3集、第4集も、これまた40万円に50万円の入金。ついで8月の第5集、第6集、11月の第7集、第8集も同じように、それぞれ50万円ずつの振込みでした。合計、第1集〜第8集で160万円の印刷費に、200万円も入金があったのです。おかげで第1集・1000冊、第2集・600冊の増刷分32万円と、送料がまかなえました。
どうしてでしょう。代金が2000円でいいのに、3000円下さる方。5000円を7000円振り込まれる方。なかにはびっくりする献金を送られる方々がいられたからです。
主にささげよう、主のため捨てようとしたのに、逆に恵みがねじこまれたのです。毎日、毎日、「聖書ばなし」を、10冊、20冊と袋に詰めて、83歳のじいさんが自転車に乗り、家内から「ころばんように」と声をかけられながらクロネコにせっせと運びました。8000冊も。何という楽しさ、喜びでしょう。用いてくださった主に感謝。
「なんという恵み、なんという喜び」(詩篇133・1)