イエスが起こした地震と津波

いろんなことがありました。大きないくさもありました。南の島や北の海。深いジャングル谷や野で、日本の兵隊死にました。アメリカ軍の爆撃で日本国じゅう焼け野原。たくさん市民が死にました。なんとその数300万。アジアの人はニッポンの、おこしたいくさにまきこまれ、1000万人も死にました。わすれていけないこの記憶。日本は二度と外国へ、いくさに出かけぬ国になりました。そこから日本は立ちあがり、みなけんめいに生きました。いくさにやぶれて30年、日本は経済大国の、世界第2位になりました。だれが予想したでしょう。
いろんなことがありました。大きな天災もありました。神戸や中越地震。東日本の大津波。家はこわされ田は流れ、まちはのまれて泥の海。たくさん人が死にました。大きな人災もありました。福島原子力発電所地震津波でめちゃめちゃに。野菜やさかなも放射能。たべるな、にげだせ、さあたいへん。日本国じゅう大さわぎ。おそらくこれから15年、日本はふたたび立ちあがり、放射能もとじこめて、世界で存在感ある国となるでしょう。
いろんなことがありました。ちいさな事件がありました。2000年もまえのこと。ローマ帝国のかたすみの、ユダヤのくにのエルサレム。その郊外のおかのうえ、青年預言者、名はイエス。十字架で死んだ事件です。しかも3日のそののちに、イエス復活という事件です。史書も無視したこの事件。どえらいことになりました。イエスはキリストとあがめられ、地のはてまでもキリストの、うれしい福音つたえられ、ちいさな事件は大事件。だれが予想したでしょう。
いろんなことがあったなか、イエス・キリストの福音は、世界じゅうの魂を、ゆさぶる地震となりました。津波のうねりとなりました。世界の魂のみこんで、アジアのはての日本にも、450年まえにおしよせて、キリシタンがふえました。迫害されてもひるまない、すごい信仰になりました。それからずっと福音は、日本で人材うみました。ふるくは長崎21聖人、高山右近支倉常長。ちかくは新島、内村、矢内原。農民、商人、知識人。数はすくない日本でも、名誉ある地位を占めてます。福音の地震にゆさぶられ、キリストを信じたおかげです。いろんなことがあったなか、いちばんすごいはイエスの事件。
「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」(ヨハネ1・29)