平和と経済

shirasagikara2012-08-13

わたしは毎日、「憲法九条」の「戦争放棄」の条文を、胸に日本語で、背中に英語で刷り込んだTシャツを着込んで走り回っています。この「憲法九条」がいまの日本の経済力をつちかったし、「ああ、さいわいだ。平和を造り出す人々」と叫ばれたイエスのみこころにかなうと思うからです。
8月15日は敗戦記念日です。あの太平洋戦争の大敗北から67年間、日本は一度も戦争をしません。近代日本が戦争つづきだったのと様変わりです。おかげで経済力がすごく伸びました。平和が経済をはぐくんだのです。同じ敗戦国ドイツも戦争をしないで経済が伸びています。
中国も同じです。近代中国は西欧列強の侵略で、香港、マカオは奪われ、天津、上海、武漢には、中国の施政権のない各国の租界が林立する半植民地でした。とくに日本の勃興で、台湾を失い、東北の満州はもぎ取られ、国内深く日本軍の進攻をゆるし、国土も人民も疲弊したのです。
日本の敗北後、毛沢東共産党軍が人心を掌握し、蒋介石の国民党軍を台湾に追い落とし全中国を支配しました。1949年のことです。いらい64年、中国には戦争がありません。ベトナムソ連と小競り合いはありましたが、大規模な戦争は一度もありません。毛沢東の愚かな文化大革命で、国の勢いは一時停滞しましたが、開放改革路線で経済は飛躍的に伸びています。戦争をしない国は栄えるのです。
気の毒なのは米国。あの世界大戦のあと「世界の警察官」を自任して、おせっかいにも、朝鮮戦争ベトナム戦争イラク戦争、アフガン戦争と、アメリカの若者は、息つく間もなく、海を渡り無益な戦争で命を落としました。ゴミの海に捨てるような巨大な戦費が米国を疲弊させ、平和が日本、ドイツ、中国の経済を押し上げたのです。
日本は、武器を外国に輸出しないこと一つでも、世界に胸を張れる平和国家です。いま戦争を知らない日本のリーダーが、武器輸出三原則や、集団的自衛権の解釈を緩めようとしています。あの太平洋戦争で、命を落とした300万人の日本の若者に申し開きができるでしょうか。
「わが民は平和の住みか、安らかな宿、憂いなき休息の場所に住まう」(イザヤ32:18) <写真は2009年ころ>