十二使徒の数え歌

shirasagikara2013-02-18

彫刻の十二使徒群像も載せた「藤尾正人の 水彩 書 彫刻 撰」(2013年1月刊)を、阿佐ヶ谷南の西平薫様にお贈りしたところ、「汽笛一声新橋を」の『鉄道唱歌』の曲で、十二使徒を歌いこんだ歌詞を教えてくださいました。
(1)イエス使徒たち十二人 彼らは全員二十(はたち)代 一組四人で活動し み くにの福音伝えます
(2)ペテロが最初の長(おさ)となり 弟アンデレそこにつき ヤコブヨハネの兄弟も みくにのために仕えます
(3)ピリピの組の者たちは バルトロ別名ナタナエル マ〜タイもとは取税人 トマスあだ名がデドモです
(4)ヤコブの父はアルパヨで シモンの前歴熱心党 別名タダイのユダがいて、裏切 り者のユダ最後
エスさまの十二使徒一覧表は、マタイ(10章)、マルコ(3章)、ルカ福音書(6章)と、使徒言行録(1章)に出ています。それを並べてみると、上の「数え歌」のとおり、12人が3組に分けられています。第1組の4人はガリラヤ湖の漁師で、組長さんはペトロ。第2組も、第3組も、最初に名前が出てくる人が組長で、2組の長はフィリポ、3組はアルファイの子ヤコブです。
わたしの十二使徒群像は、上段3人、中段4人、下段5人で、上段3人の中央にペトロを据えました。中段4人の中央ふたりは、ヤコブヨハネの兄弟。つまりペトロを加えたこの3人をイエスさまは特に愛されたから、群像の中央に3人を立たせたのです。そして彫りながら「イエスさまは、なぜこの3人を特愛されたのか」と考えるうちに、ペトロはさておき、「ヤコブヨハネはイエスさまのいとこ」とわかりました(このブログの2010年2月1日参照)。またわたしは「裏切り者のユダ」を最上段のペトロの横に座らせました。「ユダの救い」(前田護郎)を考えたからです(2010年3月8日参照)。ユダを彫りながら「あんたも苦労したね」と話しかけました。6年もかかって十二使徒を手がけたので、ずいぶん十二使徒と昵懇(じっこん)になりました。名前もすらすら言えます。
「弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名づけられた」(ルカ6・13) <写真は12使徒群像の上段・中段>