藤尾正人の「福音口上」<ありがてぇや イエスさま>

shirasagikara2013-11-04

知らざあ言って聞かせやしょう
いまを去ること2000年 ユダヤの都エルサレム その郊外の丘の上
罪なきイエス・キリストが 木の十字架に釘つけられ 罪そのものとなりたまい
「わが神、わが神、なぜわれを、すてられたのか」と叫んだあと
「一切完了」とつぶやいて 死なれたそのとき神殿の 幕はふたつにぶっちぎれ
罪あるものがそのままに 罪なきものと見なされる イエスの救いが成就した
これぞ神の福音と すなおに心底信じれば
背負いきれねえ罪とがも ぜんぶまとめて棒引きされ 完全無罪の身となった
あっりゃうれしや ほっとした ほっとしなけりゃ福音じゃねえ
わたしゃ「ゆるされた罪人」ぞ 日々恩寵を喜びつ しかもこの身はだめなまま
だめでがんこなそのままで イエスの愛につつまれる それでいいのだ大丈夫 
ありがてえやイエスさま
けちな野郎でござんすが あなたのためなら命がけ
しもべの はしに 使って〜 くだせえ〜 イエスさま! 

「神はキリストを宥め(なだめ)の供えものとして差し出されました。これは血を流すまでの彼のまことによるものです」(ローマ3・25、前田護郎訳・中央公論社)<写真は庭の茶の花>