カレーレのシピは複雑怪奇

わが家のカレーつくりはわたしのつとめ。夕方5時に支度を始め6時には完成。
まずじゃが芋は4個ほどの皮をむき乱切り。人参1本は赤色の存在感が出て煮えやすい薄長に削る。玉葱1つ半を輪切り。ピーマンは彩りのため細かく刻む。茄子2本は長切り。100㌘198円の豪州牛肉250㌘。それと刻みニンニクで材料はそろう。
フライパンのオリーブオイルでニンニクと材料全部を炒める。茄子などがしんなりすれば鍋に移し水を少なめに注ぐ。ここから複雑怪奇な味にするのが私の流儀。
そのへんの調味料は全部入れる。トマトピューレ、チリソースのほか、手当たり次第パプリカ、ナツメグなどの7種の香辛料をパラパラふりかけ、中辛のカレールーを加え中火で煮る。水加減を見ながら鍋底の材料を返す。それに蜂蜜大匙2杯。隠し味はバナナ1本を指で潰して入れラム酒を一振り。最後はバター。
その鍋には調味料や溶けた玉葱のように支え味に消えたのがある一方、最後まで存在感を保つ材料もある。この世の社会や教会も同じだ。いつの世も存在感のある人物は必要だ。また自分は消えてそれを支える者も大事だ。喜んで消える者の多い社会や教会が「いい味」になる。一口食べて「おいしい」と家内はごきげん。
「あなたが根を支えているのではない。根があなたを支えている」(ローマ11・18)