この土台はイエス・キリスト

shirasagikara2013-07-22

株式会社「白洋舎」本社が、来年夏、渋谷から大田区下丸子の東京工場隣接の新設地に移転する。7月19日(金)その新本社起工定礎式があった。式で鍬入れのさい定礎箱に聖書も入れた。その聖書に揮毫を頼まれ、わたしは「この土台は、イエス・キリストである」と墨書。新約聖書「コリント人への第一の手紙」3章11節だ(口語訳)。白洋舎の創業者・五十嵐健治翁が「白洋舎経営方針」として定めた五箇条の第一が「キリスト信仰を土台にする」とあるからだ。そしてわたしは次ぎの話をした。
建物は完成したてはりっぱだが、10年、30年、50年たつと、傷み汚れ、ときに惨めたらしくさえなる。しかし年とともに風格のある建物も出る。世界遺産に登録された法隆寺や姫路城がそれだ。その風格の条件は四つ。(1)「設計思想」が雄大緻密。(2)「最高の材料」を準備。(3)それを駆使できる「技術者集団」の存在。(4)無名の職人の「手抜きがない仕事」。
これはまた、風格のある会社の四つの条件でもある。白洋舎は今年の春で、創業107年の風雪に耐えた会社だが、その条件を満たしているのでないか。(1)「設計思想」が雄大。81年まえの1932(昭和7)年、この新丸子に5000坪の土地を求め、東洋一の大工場を建設。(2)「最高の材料」は、ドライクリーニング技術の独自開発に始まる全国規模の設備投資。(3)「技術者集団」は、最新機器を駆使できる永年勤続の技能者集団を中心に抱え、一方、天皇のワイシャツのアイロンかけ、染み抜き、かけはぎ直し職人の存在。(4)「手抜きのない仕事」は白洋舎のお家芸
そして、このすべての土台がキリストだ。「見えるものでなく、見えないものに目を注ぐ」と、いま聖書が読まれたが、見えないキリストが、107年間この会社を支えられた。つまり白洋舎の土台は二重底。一つは人間がつくる土台。一つはキリストという土台だ。白洋舎が時に忘れていても、キリストのほうは忘れたまわない。だから安心。
白洋舎は、日本の東証一部上場企業3423社のうち、キリストの旗を107年立てつづけるほとんど唯一の会社だ。こんな会社を主が捨てられるはずがない。
モーセは祭壇を築いて、それを『主はわが旗』と名付け」(出エジプト17・15 )<写真は、定礎箱に入れられた新共同訳聖書>