山川令子さん逝く

草加市の山川令子さんが14日、長女の勤務する柏市の国立ガンセンターで召天。64歳。遺言により17日、葬儀を司式。
彼女が大学入学のため高知から上京するさい、町田守正さんは酒枝義旗先生を紹介。そこでうれし福音を聴いた。彼女は自分がその福音を喜ぶだけでなく、イエスが愛した「世」のため働こうと決心。自宅開放の「地の塩会」を始め市民活動に打ち込むが、大もとの政治が大事と埼玉県議選に出馬し落選。
そのころ高知県議の町田守正さんからすすめられ、マックス・ウエーバーの「職業としての政治」を熱心に読んだ。ウエーバーは政治家の資質として、情熱、責任感、判断力、虚栄の排除を挙げる。彼女は政治を天職とする資質をすべて備えていた。そして政治に再度羽ばたこうとした4年前、ガンを告知、その道は絶たれた。
そのとき彼女は圧倒的な神の存在と神が自分に迫る愛を感じた。酒枝先生の言われる「聖なるのんき」も味わった。彼女はねたましいほど笑顔の美しい人だったが、その信仰がさらに笑顔を深くした。どんとそびえる太く高く重い聖なる神のそばで、軽く自由でのんきな自分を楽しんでいた。
前夜式には650名、埼玉県知事もみえた。葬儀も350名。彼女が散らしたものが集まった感じ。わたしたちと二度トルコを旅した三女の詩穂さんは津田塾1年生。次女は民主党の埼玉県議。いままさに選挙。長男は福祉の仕事。主人は大学の先生。祝福を祈る。
「だれが世に打ち勝つか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか」(第1ヨハネ5・5)