2014-01-01から1年間の記事一覧

マイクなしで、五〇〇〇人に叫ぶイエス

イエスさまは荒れ野で五〇〇〇人の群衆に話されましたが、マイクもない時代、声は届いたのでしょうか。 むかし日本陸軍の船舶幹部候補生隊入隊式で、二〇〇〇余名の候補生が広い営庭に整列させられ、指揮台という三方から上がる高い演壇に部隊長が立ち、いき…

「受難 追体験」フィリピン信徒9人が十字架に

カトリック教徒の多いフィリピンで、プロテスタントの伝道を、もう三〇数年もつづけているマニラの「日比聖書教会」の横川知親(ともちか)牧師から、今月も「フィリピン通信・六月号」が届きました。その中の日本語新聞の記事にびっくりしました。 二〇一四…

笑顔のすてきな三人の女性

三人の女性の、すてきな笑顔が忘れられません。赤ちゃんの笑顔のように、その顔を見るとこちらも、おもわず笑顔になるお顔です。 一人目はA子さん。「こぼれるばかりの笑顔」でした。わが家で酒枝義旗という早稲田大学の先生が、毎日曜日に聖書講義をされた…

キリスト信仰鑑定団

この春で放送二〇年になる人気のテレビ番組に、「なんでも鑑定団」があります。有名無名の人々が、自慢の「お宝」を持ち込んで、一流鑑定士にその価値を値ぶみしてもらう趣向です。自分では伝家の宝物と信じて「五〇〇〇万円!」としたものが、五〇万円だっ…

財布を落としました。正直な日本人

五月三日(土)の午後、財布を落としました。自転車でスーパーへ行き、買い物をして帰宅すると財布がないのです。どこでなくしたか、とんとわかりません。家内はスーパーのレジ清算伝票に印刷された電話番号で問い合わせました。すると係員が預かっていると…

「日本は滅びるね」。本を読まない日本の大学生

「花子とアン」。いま評判のNHK朝の連続小説。翻訳家で著名なクリスチャンだった村岡花子さんの伝記が下敷きです。その少女時代、お父さんから「おやゆび姫」の絵本をもらい「ほんものの本だ」と喜び、本が読みたくて教会の図書室に忍び込みます。むかし…

もし中国軍が日本に侵攻して

きょう、4月21日から靖国神社の春の例大祭が始まる。また国会議員が集団参拝するだろう。中国の反発は必至だ。 むかし宮城県の国立ハンセン病療養所・東北新生園を慰問に来た福島県の女子高校生10名あまりに、「キリスト教信交会」代表・佐々木英三郎さんが…

薄い信仰の「花と嵐と水とパン」

「マタイ福音書」で、イエスさまが「弟子の信仰が薄い」と嘆かれたのは、「花と嵐と水とパン」の場面です。 「花」は、野の花でも神さまはこんなに美しく装ってくださる。まして君たちにはと言ったあと「信仰の薄い者たち」とつづきます(6・30)。「嵐」は…

「ありがてぇや イエスさま」の刊行

89歳にもなって、また本をつくりました。題は、おこがましくも、もったいなくも「ありがてぇや イエスさま」(3月25日発行、頒価・1000円)。82歳から88歳まで(2007〜2013年)7年間に書いた、この「月曜ブログ」364編から101編を選んだものです。 7年間のブ…

よろこびの一日・O先生の米寿祝いと孫の洗礼式

3月28日(金)、わが家は「よろこびの一日」となった。 まず、この日88歳の誕生日のO先生へ、尊敬と感謝をこめて「米寿・祝賀会」を開いた。 Iさんは、黄色い「ちゃんちゃんこ」を用意して先生に着せ、大きな黄色の頭巾までかぶらせた。「米寿」祝いが「黄…

大正生まれの不思議な共通体験

近代日本は、明治(45年)、大正(15年)、昭和(64年)、平成(26年〜)と、4代の天皇で150年近くを区切っているが、うち大正天皇は病弱で大正時代は15年で終わった。 わたしは大正14年(1925)生まれの89歳。大正生まれはほとんど死にたえた。それに先の戦…

パンとブドウ酒は「十字架記憶装置」

「わたしを忘れないで」は、だれしものおもいです。小学生でも卒業文集に「先生ボクを忘れないで」と書きます。しかし有名人でも死後30年もたてば、急速に忘れられてゆくのです。 じつはイエスさまも「わたしを忘れないで」と弟子たちに念をおされます。そこ…

大事な時に転んだ十二使徒

森喜朗・元総理が「あの子、大事な時には必ず転ぶんですよね」と評したのは、メダル期待の浅田真央選手が、ソチの冬季オリンピックのフィギュアスケートで転び、日本中が「あっ」と叫んだ時だ。 浅田真央選手は「いま森さんが後悔しているのでは」と、きれい…

自分を消した朝鮮伝道者・乗松雅休

先週のブログで、無心を取り上げましたが、そのような「二重否定後の肯定」で、自分を否定してキリストを指さしつづけた伝道者がいました。その名は乗松雅休。彼こそ無私に生きたたぐい稀な人物です。しかも存命中から無名の中に沈んでいます。しかも、この…

「無心」に舞う 二重否定後の肯定

ロシアのソチの冬季オリンピックで、一九歳の羽生結弦(はにゅう・ゆずる)が、フィギュア・スケートの金メダルに輝いた。その氷上の舞いは、彼の名のとおり「羽」が「生」えたような軽やかさ。 ちょうど著者から贈られた「無心のダイナミズムーしなやかさの…

イエスに驚く「感激力」

むかし瀬戸内海に浮かぶ岡山県・長島の、国立ハンセン病療養所・邑久(おぐ)光明園の家族教会でお話したことがあります。そこで驚いたのは、患者さんたちの「感激力」でした。みなさん走れません。何々をする能力、ありません。元患者の牧師先生もすごい近…

世阿弥と聖書

「初心忘るべからず」とか「秘すれば花」などの名言を、六〇〇年も前に残した世阿弥は、能楽の祖であるだけでなく、世界に卓越した演劇論をその「花伝書」の中に語っています。よく知られる「我見」「離見」「離見の見」の三段階です。それを深く教えられた…

「節分」 恵みをつかむ、恵みを受ける

二月三日は「節分」の豆まきの日です。「春夏秋冬」と、一年は「春」から始まりますが、その「立春」の前日に豆をまくのです。その「豆・マメ」は日本人が好きな語呂合わせで、「魔・マ」「滅・メ」に由来すると聞きました。 この節分の日に、成田山新勝寺な…

出来すぎは人をへこませる

絵を画くのがすごくうまい人がいると、返って絵を画く心が萎えます。わたしは子どものころ絵を画くのが好きでした。小学校に「何とかの宮さん」の妃殿下が来られたとき、わたしの絵が額に飾られました。ところが酒枝義旗先生の聖書講義で、東京美術学校の日…

カナの婚礼

新約聖書の「ヨハネ福音書」2章に「カナの婚礼」の話があります。ルーブル美術館にあるパオロ・ヴェロネーゼの大作「カナの婚礼」では、イエスさまは中央の食卓に座られますが、ほんとうはユダヤの伝統に従い、民家の中庭で音楽にあわせ、イエスさまも弟子た…

インターネット教会

内村鑑三が、一〇二年前の一九一二(大正一)年に「紙上の教会」構想を書きました。雑誌による文書伝道の推進です。じじつ彼の弟子たちは「内村方式」の伝道を受け継ぎ、最盛期には無教会関係の雑誌発行点数が六〇を越えたそうです。しかし、いまやインター…

ジェジェジェ。ドドン。パチパチ。

新年、ここらでちょいと初笑い。「キリスト教ジョーク」と参りましょう。CLCというキリスト教の本屋に勤める次男が送ってくれたもの。 新米の牧師が、初めての結婚式の司式であがってしまい、こう宣言した。「妊婦、入場!」。ジェジェジェ。しかしけっこう…