2007-01-01から1年間の記事一覧

明歴々 露堂々

玄関の壁に双幅の軸を掛けている。右には、墨で「愛は忍ぶ」と書かれ、三浦綾子の署名と印がある。左は「明歴々 露堂々」の6文字。その「明歴々」の字の左脇に、三浦綾子と署名され、少し小さめの朱印。「露堂々」の右脇に、宗羊の署名と花押。宗羊はわたし…

目をあけても祈れ

ふつう「お祈り」は目を閉じて祈る。しかしイエスの時代、人々は立って目をあけ天を見上げ、両手を上に差し出して祈った。 ヨハネ福音書17章の、イエスの「大祭司の祈り」も、「天を仰いで」祈りが始まる。ルカ福音書18章の「徴税人」の祈りは「目を天に上げ…

牛久グレースチャペル

茨城県のJR常磐線・牛久駅東口から歩いて5、6分の「牛久グレースチャペル」はビルの二階だ。1階はその名もうれしい「天使のおやつ」という大きなケーキ屋さん。その脇の外階段をトントンと上ると、チャペルの細長い部屋。 牧師の沼尻亨先生は、もと柏のバプ…

104歳の母の「母の日」

きのうは「母の日」の日曜日。あさベッドの104歳の母と家内と三人で礼拝。「いつくしみ深き友なるエス」の賛美歌は、母の唇も動き、聖餐のブドウ酒も受けた。82歳の息子が母とともに「母の日」を迎えられるのは格別の恩寵。 この「母の日」は米国のフィラデ…

のんびり暮らしたい

4月26日の「朝日新聞」に、日米中韓4か国の青少年意識国際比較が載った。日本青少年研究所の2006年10〜12月の調査結果だが、日本とほかの国ときわだったちがいが出た。 「偉くなり尊敬されたい」................8%、 22%、34%、23%。 「のんびり暮らしたい…

イエスが入れた新しいソフト

4月28日から夏季再開した、日本の北の果て北海道・旭川の旭山動物園が大人気だ。入園者は東京の上野動物園を抜いて日本一。年間300万人を越えたという。同じ場所の同じ動物園、ハードウエアは変わらないのに、園長、飼育係が、新しいソフトを入れ替えたとた…

つばきの花、枯れ椿を彫る

父母が茶道の教師だったせいか、庭に茶花が多い。「侘び助」もその一つで、椿の一種だ。侘び助が終わり、いますらりと伸びた赤い椿の高木が無数の花を咲かせ、つぼみをつける。その根方は赤い花びらのじゅうたん。「椿」(ツバキ)は日本の「国字」だ。中国で…

霧社事件と井上伊之助

きのう、二〇〇七年四月一五日(日)の「朝日新聞」は、朝刊一六面の全ページを使って「霧社(むしゃ)事件」を報じました。 日清戦争で勝利した日本は、一八九五(明治二八)年、清国領の台湾を日本の植民地にしました。ところが台湾の山岳地帯に住む原住民…

「新編 靖国神社問題資料集」

いやはや、まいった。国会図書館から「新編 靖国神社問題資料集」をもらったが、なにしろ図体がでかい。タテが30センチ、ヨコ21センチ、厚さ4.2センチ、重さ2.1キロ、1194ページもある。。片手では持てない。2007年3月20日刊行。 これが国会やマスコミに出回…

浦和キリスト集会

「浦和キリスト集会」の創立17周年の記念礼拝に招かれた。 さいたま市民会館のビルの一室が会場。その集会の姿勢がいい。毎日曜10時開会から10分間は黙想の時間。聖書研究や、講義でなく、聖書静聴、礼拝を重視し、活けるキリストとの出会いを重んじていられ…

きれいに彫るな

NYのメトロポリタン美術館で見た、高さ30センチほどの漆黒の十二使徒群像に衝撃をうけ、彫りたいと願った。しかし木彫はずぶの素人。朝日カルチヤーの講座で1年、多磨美大の教授に手ほどきを受けた。その先生の教えはただ一つ「きれいに彫るな」。 これは…

山川令子さん逝く

草加市の山川令子さんが14日、長女の勤務する柏市の国立ガンセンターで召天。64歳。遺言により17日、葬儀を司式。 彼女が大学入学のため高知から上京するさい、町田守正さんは酒枝義旗先生を紹介。そこでうれし福音を聴いた。彼女は自分がその福音を喜ぶだけ…

従軍慰安婦問題

「従軍慰安婦」は民間業者があっせんしたので、「官憲が直接連れ去った強制性はない」と、安倍総理が国会答弁をして世界に波紋がひろがっている。 これまで韓国の元慰安婦が米国議会に、日本政府の人権侵害をいくら訴えても、ブッシュ大統領の共和党が握りつ…

天衣無縫・天下無敵の松田敏子さん

きのう浜松の老人ホームの松田敏子さんから便りがきました。四月の終わりにカナダへ旅行するとのことです。それも「アゴアシ付」(食費旅費付)で。ガンも精密検査で転移なしと書いてあります。 「ガンはほんとうに、ありがたい病気だと感謝しています。地上…

その「気」なんの「気」、気になる「気」

ふと「気づく」と、なんと日本人は「なに気なし」に「気もち悪い」ほど、「気」という字を、身のまわり一切の出来事に「気にもとめずに」使いこなしているかと驚きます。 気(け)高い、気品、気位、気軽、気長、気短、短気、強気、弱気、陽気、妖気、平気、…

「うれしい」一日

朝の目覚めは「さわやか」で、晴れた冬空「気持ちいい」。聖書の言葉は「ありがたく」、食べものすべて「おいしく」て、庭の紅梅「美しい」。パソコン・メールは「愉快だ」し、ブログ書くのも「かたじけない」。十二使徒像彫るのが「面白く」、腕立て伏せ50…

アフリカ・ニジェールの吉岡陽子さん

アフリカのニジェールから、医療宣教師の吉岡陽子さんが一時帰国してわが家に二泊されました。わたしは彼女が米国のフィラデルフィア日本人教会にいるころ知り合った仲です。 ニジェールはサハラ砂漠の南側にあります。日本の三倍半の広い内陸国で、摂氏四〇…

猫・ポチの死と、104歳の母

長くわが家にいた猫のポチが土曜日に死んだ。推定年齢はわたしと同じ82歳くらい。姪が米国留学から持ち帰ったから、もう10年あまりになる。最後は姪が自室に寝かせ、口からスポイドで食べさせた。声をかけると首を上げて答えたという。庭の隅を掘り墓にして…

映画「筆子 その愛」を観る

映画「筆子 その愛」(山田火砂子監督、主演・常盤貴子、市川笑也)を観た。 主人公・石井筆子のことを、昨年NHKが「その時歴史が動いた」で放送するまで、私はまったく知らなかった。筆子は明治13年欧州に留学、フランス語、英語、オランダ語をこなし、元老…

イエスは大食漢で大酒飲み

「大食漢で大酒飲み」。これはイエスの敵が、イエスを攻撃するために言いふらした言葉だ。こんな非難はみなうそだと、聖書のイエスをじっとみつめているわたしたちにはすぐわかる。しかし敵は案外ものごとの一面を鋭くつかみ、弱点を握って攻撃する。まった…

お年玉つき年賀葉書

きのう1月14日、お年玉つき年賀葉書の当選番号が決まった。以前わたしも2等に当選しポラロイドカメラをもらった。その葉書は気象庁につとめていた内田英治さんからのもので「ありがとう」と電話したが、じつは番号調べを忘れ春に気づき2等でびっくり。 むか…

薄い信仰・オリゴピストス

イエスは時どき「信仰が薄い」と弟子たちを叱り教えられる。 たとえば、マタイ福音書では「野の花をごらん」と言ったあと「信仰が薄い」の言葉がつづく(6章)。湖水に沈みかけたペトロの手をつかんで「信仰が薄い」と叱られる(14章)。パンを忘れて心配す…

あのダンテでも

ダンテは14世紀のはじめに「神曲」全100歌、14233行の長詩を書いた。「地獄篇」「煉獄篇」「天国篇」の3篇を、ラテン語でなくイタリアの口語文で書いた。読むだけでも骨が折れる長歌を、内から湧き出る泉のように、あふれる勢いで3行詩をつづけてゆく。 2006…